トップページ | 2008年6月 »

2008年5月27日 (火)

バンドリーダーの贈り物(The Leader of The Band)     -ダン・フォーゲルバーグー

                     ~親父から受け継いだもの~

親父は一人っ子で、気性の荒い家具職人の息子だった

親父は後を継がず別の職につきたかった

でも親父の胸のうちは誰にも理解してもらえなかった

親父は家を飛び出し、一人で孤独な路を歩み始めた

そして俺は親父から才能を譲り受けた、それは恩返ししようもないもの

寡黙な音楽家の親父は、自分の運命を呪った

父は一度兵士になろうとしたが、でも音楽を志す気持ちははそうさせなかった

演奏の訓練で稼ぐようになった、雷のように響く音色、繊細な指技

父の職人技を習得するには、何年もかかった

バンドリーダーだった父は疲れ、彼の目は老いてしまった

だが、父の血は、私の腕の中に流れている、彼の歌は私の魂の中に在る

俺の人生なんて、親父のもの真似をやってきただけのことだった

俺は、バンドリーダーの父からしっかり受け継いだよ

俺の兄弟の生活は違った、別の呼び出しがあれば

ある兄弟は、シカゴに行き、別の兄弟はセントポールに出かけた

そして俺はといえば、ホテル泊まりでないときは、コロラドに定住している

自分の選んだ生活をし、それもよくわかってきた

父の音楽、そしてあなたのロードストーリーに感謝

俺の時代になったんだ、好きなことをできるこの自由に感謝する

ああなたの優しさ、あなたの戦った時代に感謝

そうだ親父、今まで充分愛しているなんて口に出したことはなかったと思う

俺は、バンドリーダーの父からしっかり受け継いだよ

【解説】
ひとりのCSN&Yといわれた男、ダン・フォーゲルバーグの傑作『イノセント・エイジ』の中の名曲3連作のひとつである。曲も歌詞もいい、苦難を乗り越え音楽家になり、その才能を息子にさずけた父。そして息子の父への感謝と尊敬の念。
日本では母親に対する歌は数あれど、父親を尊敬する歌など聴いたことがないな。
発売当時(82年)は、イーグルスのドン・ヘンリーからお歳暮が届いた歌かと思っていたが、歌詞を読み解くと、こんないい内容だったなんて。
ダン・フォーゲルバーグ氏は、2007年12月16日に、がんで亡くなりました。享年56歳でした。ご冥福をお祈りいたします。

| | トラックバック (0)

2008年5月25日 (日)

リー・ショア(Lee Shore)     -CSN&Y-

                          ~カリブ海へ~

 By デヴィッド・クロスビー

・・・・カモメは風に巻き上げられ流されている・・・・・お前には隠れる場所はなかったな

でもお前にそんな場所は必要ないからな・・・・・

風下の海岸線に沿ってずっと貝殻が砂浜にばら撒いたように転がっている

そいつはまるで輝いた眼のように俺にウインクしやがる、海のほうからだぜ

こいつは俺にとっては日の出のようなものさ

お前が知っているよりずっと古いものだがな

穏やかな波に揺られてずっとそこに漂っているのさ

いつからだか、遠い昔のことだから忘れちまったがな

今朝起きた時、俺の海に浮かぶ寝ぐらの真下に潜ってみたよ

潮の流れが変わるポイントで、上品な船底の真下に潜ったのさ

魚の泳ぐ姿を見るためさ

サンドラ・マリーナの船乗りから、この話を聞いたよ

ここから1日航海を続けると別の島があるって

そこには何も無いが、自由があるって

ここからベネズエラまでは、100万数の島以外は何も見えないって

そいつは海に散りばめられた宝石のように見えるって

お前と俺のために輝く宝石さ

日が暮れる、夕食の香り

女たちは俺を呼んでいる、話を切り上げろってことだ

でも、たぶんお前に会うだろう、次の静かな場所で

俺は帆を巻き上げ、今日の航海を終える

【解説】

CSN&Yの最後はデヴィッド・クロスビー。先日のNHK衛星放送でCS&Nのコンサートをやってたね。病み上がりかどうか解らないが、クロスビーの動き、眼が固まっていたな。

親しみやすいソング・ライティングのグラハム・ナッシュとは対照的に、クロスビーのは難しい幻想的な曲ばかりだ。代表アルバムはソロ・デヴューの「IF I Could Only Remember Your Name」だというのが一般的というか、他にないというか。

個人的に気に入っているので「Lee Shore」をあげました。クロスビーはよっぽど海が好きらしく、鯨やイルカ、船など海に関する曲が多い。ソロ・デヴュー・アルバムのジャケットを見れば一目瞭然ですが。(顔写真のどアップと海に浮かぶ夕日のオーバーダヴ)

この曲ノイメージは、まさにそのジャケット表紙にぴったりなのに、何故入ってないのか不思議です。

「リー・ショア」は、CSN&Yのライヴ・アルバム「4Way Streets」のアコースティック・サイドの中のクロスビーの名曲です。

ここでいう"YOU"というのは、愛人ではなく、愛する船のことだと思います。歌詞とメロディーは、カリブ海に沈む夕日をイメージさせます。

| | コメント (0)

2008年5月24日 (土)

組曲:青い目のジュディー -CS&N-

~女々しい失恋男の歌~

                      By スティーヴン・スティルス                               

これ以上、どうしょうもないっていう状況まで来ているぜ
残念だね
時にはひどく傷つき、大声で泣き叫ばねばならない時もあった
俺は孤独だよ
俺は君のものだ、君は俺のものだ、君は君自身だ

やり直せないかい、難しいけどね

俺たち二人が語り合ったこと、愛し合ったこと、お互いに感じたことを覚えておいてくれよ

お前に情けはないのかい
過去たちよ、ハッピーだった俺たちのことを思い出させないでおくれ
俺は夢を見ない主義なんだ
俺は君のものだ、君は俺のものだ、君は君自身だ

やり直せないかい、難しいけどね

俺から離れた今、君は自由になったね
でも俺は悲しいよ

別れたから君を愛してないってことじゃない、俺は永遠に君を愛しているさ、そうさこれからもずっと

俺の中にある何かが俺に囁く、俺は君の秘密を知ったと
まだ聞いているかい?
恐怖には鍵をかけ、笑いは君の心を開ける鍵さ
そして俺は君を愛している
俺は君のものだ、君は俺のものだ、君は君自身だ
やり直せないかい、難しいけどね
そうさ、やリ直そうぜ、きついけどね
そうさ、やリ直そうぜ、きついけどね
そうさ、やリ直そうぜ、きついけどね
金曜の夕方
日曜の午後
お前は何を失ったというんだ?
火曜の朝
どうか帰ってくれ、お前にはうんざりだ
お前は何を失ったというんだ?
俺がどんな状況か言っていいかい?(俺は苦しんでいるだ、助けておくれ)
恋人よ俺に聞かせておくれ
苦しんでいるのは、俺の心だ、死にかけているんだ(助けておくれ)
そいつが俺が失わねばならないものなんだ
返事はもらった
俺は飛び立つよ

俺は何を失ったというんだ?

俺に会いに来てくれ
木曜か土曜か?
お前は何を失ったというんだ?

栗色のカナリアよ
真紅色ののどをしたすずめよ
歌を歌ってくれ、長くなくていいから
頭の芯までゾクゾクさせておくれ
天使の声が
月光の周りを駆け巡る
彼女は自由だって言ったか俺に尋ねてるよ
どうやってつばめ(彼女)を捕まえるのかい?
レースを被った淑女よ
愛を失い、悲しにくれるこの俺に
俺の人生を変え、道を正す
俺の女でいてくれよ

キューバのことを考えると楽しい気分になるよ
カリビア海に住む女王さ
キューバに行って、女王に会いたい、ただそれだけさ
行けないなると、どんな悲しいことか
オー行くぞ、オー行くぞ

【解説】

CSN&Yで3番目の登場は、「スティヴン・スティルス」です。スティルスといえばこれしかないです。
ジュディ・コリンズに捧げた、「青い目のジュディー」です。映画「ウッドストック」の中のライヴ映像は衝撃でした。
ジミヘンのギターより、オープンチューニングのアコギ2本の迫力と、3人のハーモニーに感動しました。
スタジオアルバム「CS&N」ではいまいちだったので、ライヴアルバム「4 WAY STREETS」を買って、いざ1曲目の「青い目のジュディー」をかけると、エンディングの「Doo doo doo doo」しかないことに気づいたときのショックは、詐欺に会った気分でした。

1969年に発表されましたが、スティルスとジュディーは67年ごろから付き合っていたらしく、曲の書いた68年頃は2人は破綻寸前だったということです。

別の男の元に走ったジュディーに呼びかける、女々しい失恋ソングです。ザ・バンドの「同じことさ」と同じ系統ですね。

曲を書き上げたスティルスは、ジュディーの公演先のホテルまでギターを持って押しかけて、歌って聞かせたそうです。よりを戻すことはできなかったけれど、スティルスにとっては十八番となる名曲が誕生しました。CS&Nはまさに、この曲を演奏するために結成したと言われているくらいです。

さて歌詞ですが、4つの組曲からなっていて、最後の部分の歌詞はスペイン語です。
"you make it hard"の意味がよく解らないので、勝手に解釈しました。
そういえば、去年セシリオ&カポノのコンサートに行ったとき、この「青い目のジュディー」を熱演していました。
せっかく長い時間ギターをかき鳴らし熱唱していたのに、興奮していたのは自分だけで、周りの観客は乗ってなかったのがちょっと
寂しかったですが。

| | コメント (0)

2008年5月23日 (金)

ティーチ・ユア・チルドレン    -CSN&Y-

~子供たちにお説教~

人生の途上にいる君たちよ

人として生きてゆくには、まずルールを身につけること、そして、規律を正すこと

なぜなら、いやな過去とはおさらばだからね

君たちの子供たちによく教えておくれ
親父が怖かった時代は、ゆっくりだけど過ぎちまったけどね
親父としての夢を子供たちに託してみな
それは子供が選んだ夢と同じかもしれないし
そうでないかもしれないが、
そいつはそのうちわかるだろうけど
でも、なぜその夢なんだって、子供たちに聞いてはだめだよ
もしその理由を聞くと、君は嘆いてしまうだろうね
だから子供たちの顔を見て、ため息をついてみなよ
そうすれば子供たちが親の事を愛しているということはわかるだろうけどね

若い世代の君たちには、年老いてゆくという恐怖は理解できないけれど、先輩たちは感じているんだ
だから君の若さで、先輩たちの手助けをしてやっておくれ
先輩たちは死ぬまで真実を追究するものだから

君たちの両親たちにもよく教えておくれ
子供たちに手を焼く時期は、ゆっくりだけれど、過ぎてしまうでしょう

両親に自分の夢を分けてやりなよ
それは両親の選んだ夢と同じかもしれないし
そうでないかもしれないが、
その夢はそのうち君たちにもわかるだろうよ
でも、なぜその夢なんだって、両親に聞いてはだめだよ
もしその理由を聞くと、君は嘆いてしまうだろうね
だから親の顔を見て、ため息をついてみなよ

そうすれば親が君の事を愛しているということはわかるけどね

【解説】

CSN&Yでニール・ヤングの次に好きなのは、グラハム・ナッシュだった。

メロディーラインの覚えやすい、親しみやすい曲、「マラケッシュ・エクスプレス」、「僕たちの家」、「ジャスト・ア・ソング」、「時は流れても」そして、一番メジャーな曲が、この「ティーチ・ユア・チルドレン 」でしょう。「デジャ・ヴ」のオリジナル・スタジオバージョンは、スチール・ギターがカントリーぽくて嫌いだ。「フォー・ウェイ・ストリート」のアコギがんがんのライヴ版がお勧め。

さて歌詞の内容だが、いつの時代も親の子供に期待する夢と子供の夢にはギャップがある。でも親が子を、子が親を愛しているという事実は変わらない。っていうこと。

| | コメント (0)

2008年5月18日 (日)

オンリー・ラヴ・キャン・ブレイク・ユア・ハート   -ニール・ヤング-

                   孤独を救うのは愛だけ~

君が若くて、一人でいた時
独りぼっちでいるのは、どんな気持ちだったかい?

俺はいつもゲームのことばかり考えていたよ                    一人でいるのを忘れるくらい遊びに夢中で、自分の最高の時を作ろうとしていたんだ                          

でも愛だけが、君のハートを打つ砕くんだ
最初からそれが正しいと信じろよ
そうさ、君ののハートを打ち砕くのは愛だけさ
もし君の世界がバラバラになっちまったらどうする?
会ったことがないが、俺にはひとり友達がいるんだ
そいつは夢の中に身を隠しているんだ
誰かそいつを呼んで会ってくれ、もしそいつが現れたら

見つけられた不運を慰めてくれよ

でも愛だけが、君のハートを打つ砕くんだ
最初からそうだと信じろよ
そうさ、君ののハートを打ち砕くのは愛だけさ
もし君の世界がバラバラになっちまったらどうする?

会ったことがないが、俺にはひとり友達がいるんだ
そいつは夢の中に身を隠しているんだ
そうさ、君ののハートを打ち砕くのは俺の愛だけさ
そうさ、君ののハートを打ち砕くのは俺の愛だけさ

【解説】
はじめて買ったニール・ヤングのアルバムは「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」だった。
買ったのは1977年頃だったので、リアル・タイムではない。FMラジオで「CSN&Y」に聞きほれ
あのボサボサ髪の鋭い眼光を放ち、ギターをかき鳴らすニール・ヤングに夢中になったのだった。

あのアルバムジャケットの老人とすれ違うニール・ヤングのモノクロ写真の異様さに引かれて買ったのだった。ジャッケとを開けて、汚い手書きの歌詞のコピーが、目を引いたが、歌詞を読む気も起きなかった。

あれから、30年ニール・ヤングはさまざまな変貌を遂げるが、やはり70年代前半の「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」、「ハーヴェスト」のころのヤングを期待してしまう。
「オンリー・ラヴ」は、名盤「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」のなかでも、お気に入りの曲です。

| | コメント (0)

2008年5月11日 (日)

ピラー・ツゥー・ポスト(Pillar To Post)   -アズテック・カメラ―

                 ~自由を求めて漂流~

お前は俺の前に現れ、俺が育った様を話してゆく
俺の頭の中は、懐かしい知り合いの顔で一杯になる

こんな明かりの中では、そいつは神聖なものとはかけ離れているが、そいつは貯えておいて、時間があるときに使うよ                        

お前の涙や悲しみはしょっぱい味がするが

お前は慌てて俺に寂しいバラの花をよこしてきた

お前の味気のない唇は硬く閉じられ、俺が来るのを監視していたが、出て行くのは黙って見ているんだろう

かつて俺は幸福の絶頂にいた
自由を求めてバッグに詰め込み
ふらふらと俺は漂っていただけさ
こんなつらい思い出は今の俺には何の役にも立たないが

暗い6月のようにカーテンは閉じられ
羞恥心の亡霊はここに居座り、ため息をつく
俺は寒さを愛したように、炎も愛するだろう。
「やっていいかい?」やることにいちいち許可を得る人生にも慣れてきた
もう願い事をするのはよしたぜ
ぼろを探していたが、お前のドアのところで見つけたよ
前は何でも俺に聞いていたのに、それ以上何も尋ねようとしなくなったのか

かつて俺は幸福の絶頂にいた
自由を求めて荷物をバッグに詰め込み
ふらふらと俺は漂っていただけさ
こんなつらい思い出は今の俺には何の役にも立たないが

【解説】
アズテック・カメラのデヴュー作にして最高傑作というより、ネオ・アコの歴史的名盤
『ハイ・ランド ハード・レイン』の中の、数ある名曲の中のフェイバリットな1曲。
イントロのギターの「ジャン、ジャン、ジャン、ジャン」とういう所がたまらなく乗ります。
今までになん百回聞いたかわからない。
アルバムの1曲目「思い出のサニー・ビート」から6曲目の本曲まで、すべて名曲です。
この名曲を当時若干19歳のロディー・フレイムが書きあげたというのはすごい。
2年前のロディー・フレイムの来日公演は、残念ながら「ピラー・ツゥー・ポスト」は演奏されませんでしたが。

| | コメント (0)

2008年5月10日 (土)

ワイルドファイアー(Wildfire)   -マイケル・マーフィー(Michael Murphey)

              ~大自然と死~

<>

<>

<>

                                                          By Michael Murphey

あいつはイエロー・マウンテンから

薄暗い、平らな土地に子馬に乗って降りてきた
その子馬にあいつはワイルド・ファイアーという名前をつけていた
寒いネブラスカの夜に吹きすさぶ、つむじ風をつれて

オー、ある冬にあいつは死んだそうだ
凍える霜がやって来たときだった
そして、あいつの子馬ワイルド・ファイアーは
馬小屋を壊して外へ飛び出して行ってしまった
吹雪の中で、行方が知れなくなってしまったんだ

あいつは子馬を探しに、ワイルド・ファイアーの名前を何度も
叫びながら駆けて行ったんだ(で、そのまま死んじまったよ)
俺は新月になるまでに、あいつの骨を大地に蒔こうとしていたが
早い雪がやって来ちまったよ
最近、窓のそばでフーフーという梟の泣き声がずっとしていた
それも6晩連続でだぜ
死んだあいつが俺を呼んでいるんだ、俺にはわかっているよ
ワイルド・ファイアーに乗って、もう一度2人で駆けるんだ

いつか俺たち2人でワイルド・ファイアーに乗りたい

ワイルド・ファイアーに乗って、俺たち2人で荒野を駆けるんだ
畑を耕すのも放り出してしまえ
こんなつらい時も忘れてしまえ
ワイルド・ファイアーに乗って

【解説】
カントリーシンガー、マイケル・マーフィーの全米TOP3位になった美しい名曲です。
70年代当時、ラジオから流れるこの曲のイントロに心を奪われました。
洋盤専門店で、この曲の入っている『ブルースカイ・ナイトサンダー』を探し回った記憶があります。
「ワイルド・ファイアー」の他にも、大自然にまつわる癒し系の佳曲が入っています。

身元の知れない少女の連れた子馬を歌った曲ですが、子馬は行方不明になり
その後を追いかけた彼女は雪の中で死んでしまうという哀しい歌です。

"planted"は「種を蒔く」ですが、散骨だと思います。"sodbustin'"は辞書にありませんが、インターネット上で "farming-breaking ground with a plow"とマイケル本人が語っているという情報を見つけました。

| | コメント (1)

2008年5月 6日 (火)

同じことさ -ザ・バンド-

                      ~失恋男の嘆き節~

どっちへ曲がっても同じことさ
お前と別れることはできないよ、愛の炎はまだ消えていないよ
夜でも昼でも同じことさ
影は消えてしまうとは思わないよ
もうお日さまは照りやしないぜ
そして俺の家の前だけ雨が降りやがる
今のお前に愛もないのか
愛がなくなったのは本当かい
でも前はそんなことはなっかたじゃないか

どれだけ遠くへ行っても、同じことさ
傷跡のように、いつも俺を痛みつけるだろう
誰に会っても同じことさ
人ごみの中の他人の顔さ
行き止まりだぜ
もうお日さまは照りやしないぜ
そして俺の家の前だけ雨が降りやがる

こんな古いラヴレターは
とっておくことはできやしない
ギャンブラーが言っていた様に
読んだら捨てちまえと
夜明けはもう俺を助けてくれやしない

お前の愛を失ってしまえば、俺にはもう何も無いよ
人のいないホールのようだぜ、孤独な秋
お前が出て行ってしまってから、負け試合だぜ
暴走した畜生どもだぜ
壁をガタガタいわせる
もうお日さまは照りやしないぜ
俺の家の前だけ雨が降りやがる

わかったよ、お前を精一杯愛するよ
俺にできることは、それだけだよ
お前には言わないけど
前はこんなに寂しかなかったぜ

【解説】
情けない失恋男の嘆き節
リック・ダンコの渋い声が、切なく響き渡る
ロビー・ローバートソンの名曲の中でも、屈指の名バラードである

| | コメント (0)

2008年5月 5日 (月)

ワォーター・イズ・ワイド(The Water is Wide)  -リズ・カーライル-

                ~愛の摂理~

この河は広くて

渡ることはできません
そして空を飛ぶ翼も持ち合わせていません
誰か私に舟をください
2人で渡れる舟をください
そうすれば2人で漕いでこの河を渡るでしょう
私の愛する人と2人で
ここに1艘の船があり
帆を張り海に出ます
船は沈む込むくらい荷を積み込んでいます
海の底に沈んでしまうくらいに深く
でもどんなに深く沈んでも
私の愛よりは深くはないでしょう
私には溺れ方も泳ぎ方もわかりませんが

愛とは美しいものです
そして愛とはすばらしいものです
どんなに愛らしい花でも
咲き始めは新鮮できれいです
でも花と同じで愛はすぐ老いてしまいます
ロウ細工のように固まってしまいます
やがて枯れてしまいます
夏の露のように

私に舟をください
2人で渡れる舟をください
そうすれば2人で漕いで渡るでしょう
私の愛する人と2人で
そうすれば2人で漕いで渡るでしょう
私の愛する人と2人で

【解説】
曲名は知らなくても、この穏やかな旋律はTVのコマーシャルなどで耳にしたことがあると思います。
この曲は、トラディショナル・フォークソングで多くのフォーク系の歌手に歌い継がれています。
ジョーン・バエズ、カーラ・ボノフ、クリス・ヒルマン、ロジャー・マッギン、ジェイムス・テイラー、
クリフ・リチャード、バーブラ・ストライサンドなど枚挙に遑がありません。
トラディショナル・フォークソングなので、歌詞も幾通りもあるそうです。
ここではリズ・カーライル『ワォーター・イズ・ワイド』のバージョンを紹介しました。

| | コメント (0)

Ol’55 -トム・ウェイツ-

                ~酔いどれ暴走族~

おれの時間はゆっくり過ぎてゆくが
俺は大急ぎで55年型愛車に飛び乗った
ゆっくり車を走らせると、神聖な気分になるぜ
誰もわかっちゃくれないが、生きていると感じる瞬間だぜ
今太陽は昇りつつある
俺は幸運の女神を連れている
ハイウェイに流れる車とトラック
夜空から消えゆく星たち
そして俺は星空のパレードを引き連れていく
もう少しこのまま走っていたいぜ
おお神よ、ひとこと言わしてくれよ
気分はハイになってきたぜ
朝、時間は6時
警告はいらないぜ、俺の道を突っ走るだけだ
俺の車を追い越してゆくトラックたち
そしてきらめくヘッドランプのライト
俺はお前の場所から帰るところだ
今太陽は昇りつつある
俺は幸運の女神を連れている
ハイウェイに流れる車とトラック
空の星は消えかけている
そして俺は星空のパレードを引き連れていく
もう少しこのまま走っていたいぜ
おお神よ、ひとこと言わしてくれよ
気分はハイになってきたぜ
おれの時間はゆっくり過ぎてゆくが
俺は大急ぎで55年型愛車に飛び乗った
ゆっくり車を走らせると、神聖な気分になるぜ
誰にもわからないと思うが、生きていると感じる瞬間だぜ
今太陽は昇りつつある
俺は幸運の女神を連れている
ハイウェイに流れる車とトラック
夜空から消えゆく星たち
そして俺は星空のパレードを引き連れていく

【解説】

酔いどれ詩人トム・ウェイツのデヴューアルバム『クロージング・タイム』の中の名曲です。 オール'55とは、ウイスキーの年代ものでなく55年型ロードマスターのことらしい

|

First Of May(若葉の頃) -ビー・ジーズ-

                     ~小さな恋の想いで~

僕が小さかった頃、クリスマスツリーは高かった

他のやつらが遊んでいる間に、僕たち2人は愛し合ったね
理由は聞かないでくれ、でも2人きりの時間はすぐ経っちまったね
他の誰かが遠くからやって来て、2人の邪魔をするんだ
今僕たちの背は高くなり、クリスマス・ツリーは小さく見える
君はあの日のように時間を聞くこともなくなった
でも僕たち2人の愛は、決して消えはしないさ
でも5月の初めになると、あの頃を思い出して涙が出ると思うよ

僕たち2人のために大きくなったりんごの木
そのりんごが1個づつ落ちてくのを見たよ
そして全部落ちてしまう(君を射止めた)瞬間を思い出したよ
その日、僕は君の頬にキスをして、君は僕のものになった

僕が小さかった頃、クリスマスツリーは高かった
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
理由は聞かないでくれ、でも時間はすぐ経っちまったね

他の誰かが遠くからやって来て、2人の邪魔をするんだ

【解説】
邦題は『若葉の頃』です。歌詞にクリスマス・ツリーが出てきますが、
クリスマス・ツリー=針葉樹で新緑の季節です。
ビー・ジーズの初期の名作『オデッサ』の中の名曲。
映画『小さな恋の物語』の中の挿入歌でもあり、マーク・レスたーとトレイシー・ハイドが
墓地の中をデートするシーンで使用された。
初恋の彼女と結ばれた男が、過去を回顧する物語
5月の初めになれば、僕たち2人は初恋を思い出して涙するだろう
"guess"とあるので、あくまで男の推測です。

| | コメント (0)

トップページ | 2008年6月 »