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2008年11月 2日 (日)

悲しきサルタン(Sultans of Swing) ダイアー・スツレイツ

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【解説】78年に発表されたデヴューアルバムのタイトル曲で世界的ヒット曲。79年に全英で8位、全米ビルボードで4位にまで上る。78~79年といえば、ディスコやパンクが全盛期だった頃。ストラトキャスター特有のソリッドな音色で、ボブ・ディラン並の単調で抑揚のない節回しで渋いボーカルを聴かすマーク・ノップラーはカッコよかった。当時から頭が薄くてヘアバンドをしていて、それがトレードマークだったり。邦題は「悲しきサルタン」というが、何が悲しいのかは意味不明。歌詞は、サルタンズというジャズバンドのライヴを日記風に語ったもの。ダイアー・スツレイツはマーク・ノップラーのワンマンバンドで、『Brothers In Arms』で全盛期を迎えるが、自分もアルバムについていくのそれが最後だった。

                   ~ライヴ・ハウス見聞録~ 

                                                  By Mark Knopfler

暗闇の中で寒さで身震いするぜ

公園ではずっと雨が降り続いていやがるが

その合間に川の南岸のライヴハウスに立ち寄り

静かに聴きいっている

バンドはデキシー・ジャズの4回目の演奏をやっている

こんな音楽を聴くとほっとするぜ

 

ライヴハウスの中に入ると、そんなに観客の数はいない

雨の中、わざわざジャズを聴きに出かけるヤツもそういねえーだろう

この業界も競争が厳しく、ライヴハウスは他にも沢山あるからな

でもホーンセッションでこれだけの演奏できるバンドはそういないさ

南部に下らないと聴けねえんだ、ロンドンの南部にね

 

ギターのジョージの腕前を見たかい、やつの知らないコードはないさ

リズムを正確に刻むことに集中し

泣きのギターソロを聞かせたりボーカル付の伴奏は関心ねえのさ

そして1本の古いギターがやつの唯一の財産さ

そのギターでスポットライトを浴びて、演奏するのさ

 

それからピアノのハリー、やつは成功するかどうかなんて

そんなこと、どうでもいいいんだ

ヤツは昼間の定職を手に入れたって、それがうまくいってるんだってさ

ヤツにホンキートンクを演奏させたら最高さ

でもそいつは金曜の夜のために、大切にとっておくって

サルタンズと演るためにね、スイング界のサルタンズとね

 

そう、ガキどもの群れさ、奴らが隅っこでバカ騒ぎしてやがる

酔っぱらって、一張羅の茶色のバギーを着た厚底の靴を履いた奴らさ

奴らにとってペット演奏のバンドなんて関心ねえのさ

いわゆるロックン・ロールじゃねーからな

そしてサルタンズが登場しクローレを演ったぜ

 

そしてそれから男がマイクに歩み寄り

終演のベルが鳴ると同時に最後に挨拶をする

「ありがとう、最高の夜だったぜ、今夜はこれで終わりだ」

そして男は手短にもう一言つけ加える

「俺たちがスイング界のサルタンズさ」

(NO.56)

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