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2009年4月25日 (土)

オブスキュリティー・ノックス(Obscurity Knocks) トラッシュ・キャン・シナトラズ(Trash can Sinatras)

Trashcan

知らない人ぞ知らない隠れた名曲特集⑥
【解説】ネオアコというジャンルは、1980年代に生まれた、アズテック・カメラの『ハイ・ランド・ハード・レイン』のオープニング曲「想い出のサニー・ビート(Oblivious)」に匹敵する90年初頭のネオアコの名曲。スコットランドのギター・ポップ・バンドでトラッシュ・キャン・シナトラズの「オブスキュリティー・ノックス」。ファースト・アルバム『ケーキ』からのファースト・シングルである。
甘酸っぱい青春の香りが漂い、ふいに胸がきゅんとする。歌詞は、20歳の青春の曲がり角で思い悩む姿を歌ったもの。日本版CDの歌詞、訳詞はめちゃくちゃで意味不明なため原詞を載せことにする。

【原詞】
Always at the foot of the photograph - that's me there
Snug as a thug in a mugshot pose
Owner of this corner and not much more
Still these days I'm better placed to get my just rewards
I'll pound out a tune and very soon
I'll have too much to say and a dead stupid name

Though I ought to be learning I feel like a veteran
Of "Oh I like your poetry but I hate your poems"
Calendars crumble I'm knee deep in numbers
Turned 21, I've twist, I'm bust and wrong again

Rubbing shoulders with the sheets till two
Looking at my watch and I'm half-past caring
In the lap of luxury it comes to mind
Is this headboard hard?
Am I a lap behind?
But to face doom in a sock-stenched room all by myselfIs
the kind of fate I never contemplate
Lots of people would cry though none spring to mind

Know what it's like
To sigh at the sight of the first quarter of life?
Every stopped to think and found out nothing was there?

They laugh to see such fun
Playing Blind Man's Bluff all by myself
And they're chanting a line from a nursery rhyme
"Ba Ba Bleary Eyes - Have you any idea?"

【訳詞】
                ~若さゆえの悩み~

いつも写真の片隅に写っている―そいつが僕だ
指名手配の写真の凶悪犯とそっくりさ
この片隅がいつも僕の定位置で、それ以上望めなった
でも最近は報酬を得るためにもっといい位置を得たんだ
僕は曲を演奏するよ、そのうち僕にも
言いたいことがたくさん出てくるだろう
愚かな名前とか

僕はもっと勉強しなきゃならないんだが
自分は充分ベテランのような気もする
「オー僕は君の詩集は気に入っているんだが、君の詩は嫌いだ」
カレンダーの日数に膝蹴りを食らわすように、日々は過ぎてゆく
僕は21になり根性は捻じ曲がってしまった
すっからかんになり、また道を誤ってしまった

夜中の2時まで亡霊たちととつきあい
自分の時計を見れば、気にしていた時間の30分過ぎだった
ぜいたくにも心に思い浮かんだんだのは
このヘッドボードが硬いかい?
でも一人で靴下の悪臭の漂う部屋にいる悪運に遭うなんてこと
そんな運命の類は今まで考えたこともなかった
多くの人は涙にくれるだろう
そんなことは誰の心にも浮かばないけれど

人生の最初の4分の1を通過しため息をつくこと
それがどんな気分かわかるかい?
誰もが立ち止まって考え
それから何もなかったとわかるんだ

人は面白いことを見つけては笑い
「盲人蛇に怖じず」を一人で演じるんだ
そして童謡からの1節を繰り返し歌っている
「か、か、かすみ目、何かいいアイデアはありますか?」
(NO.104)

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2009年4月23日 (木)

シンプル・マン(Simple Man) グラハム・ナッシュ(Graham Nash)

Graham_nash

知らない人ぞ知らない隠れた名曲特集⑤

CSN&Yのグラハム・ナッシュの1971年のソロ・アルバム『ソング・フォー・ビギナーズ』の中の地味な1曲。ピアノの弾き語りで、淡々と歌うナッシュ、タイトルどおりシンプルな1曲である、名曲は大袈裟、小曲でした。アルバム・バージョンは間奏にバイオリンの伴奏が入る。『ソング・フォー・ビギナーズ』には、「シカゴ」、「狂気の軍隊」他のいい曲が多い。
グラハム・ナッシュは名曲
ティーチ・ユア・チルドレンに続き2回目の登場です。

                ~単純な男~

 By Graham Nash

僕は単純な男だ
だから簡単な歌を歌んだ
今までにそんなに深い恋に落ちたことはないし
同時にそんなに深く傷ついたこともない

僕は単純な男だ
だから簡単な曲を演奏するよ
もう一度君に会えたらなあ
最初に出会ったときのようにあの部屋で

僕は君を抱きしめたいんだ
でも君を無理やり押さえつけたくはないんだ
君の言葉が耳に残っているんだ
君の姿が僕の頭の周りを廻っているよ
僕を一人にさせないでおくれ

お話の結末は
この歌を歌うことさ
君の男であるということを誇りにさせてくれ
僕を強くさせるのは君だけなんだ
最後のときのようにね

僕は君を抱きしめたいんだ
でも君を無理やり押さえつけたくはないんだ
君の言葉が耳に残っているんだ
君の姿が僕の頭の周りを廻っているよ
僕を一人にさせないでおくれ
(NO.103)

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2009年4月18日 (土)

ソング・フォー・ジュリー(Song For Juli) ジェシ・コリン・ヤング(Jesse Colin Young)

Jessecolinyoungsongforjuli

【解説】ヤングブラッズのリーダーであったジェシ・コリン・ヤングの74年の『ソング・フォー・ジュリー』のタイトル・ソングで名曲です。前奏が長く、アコギから始まって、ピアノへ続きフルートと伴奏、まさにジャズそのもの。インストルメントルかと思いきや、最後のほうに歌が始まる。アルバム・タイトルではJuliとなっているが、歌詞ではJulia。ジュリアとは愛娘のことだそうだ。ほっとする気分にさせてくれる暖かい曲です。

                  ~娘への愛~

                            By Jesse Colin Young

これはジュリアのことを歌った歌なんだ
僕が言わんとしてしていることを歌にしたものだ
ジュリアのための夢の歌なんだ
たぶん彼女はいつかわかるだろう
2人で手をつないで歩くのさ
小川を越え、丘を越え
吹きさらしの砂道の中を通ってね
ジュリアがおとなしいのがわかるよ
彼女の髪には花が飾られ
あたり一面花だらけ
僕は君を愛していることが分かるだろう
そしてジュリア、君の事を夢見るのさ

(NO.102)

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2009年4月11日 (土)

ディス・クッド・ビー・ザ・ナイト(This Could Be The Night)         モダン・フォーク・カルテット (Modern Folk Qualtett)

知らない人ぞ知らない隠れた名曲特集④

4曲目はモダン・フォーク・カルテットの「ディス・クッド・ビー・ザ・ナイト」。
山下達郎のカバーでこの名曲の存在を知り、オリジナルは誰かとビーチ・ボーイズ、ハリー・ニルソンのアルバムを探せど、見当たらない。それもそのはず、この曲をプロデュースしたのは、あの偏執狂で完璧主義者のフィル・スペクター。やつはシングル化の直前にこの録音結果に満足せず握りつぶしたらしい。
山下達郎は、「オン・ザ・ストリート・コーナー」、「ビッグ・ウェイヴ」のなかで2回もカバーしている。作曲者はニルソン。人の曲をカバーして大ヒットさせたくせに、何故だか、こんな名曲をオリジナルで発表しなかったのだ。きっと大ヒットしたはずだろう。
かのブライアン・ウィルソンもたいそう気に入りで、ニルソンのトリビュート・アルバムでカバーしている。
さて、歌詞は彼女と初めての夜を迎える、ティーン・エイジャーのワクワクした気持ちを
歌ったもの。
オリジナルのMFQ版と山下達郎版、ブライアン・ウィルソン版のを聞き比べるといい。映像的には断然、ブライアンの水着バージョン。歌詞の原文も苦労して見つけたので、著作権法を無視して掲載します。

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                                      By Harry Nilson

All of these nights that we've been a dating
All of there nights that we've been awaiting
Something tells me that the time is getting right
Each time we kiss it takes a little bit longer
And my love for you gets a little bit stronger
And I feel like I'm-a-sittin' on dynamite

So this could be the night
The night I've waited for
This could be the night
I'm gonna give her all my love and more

When it comes to lovin' she's a natural master
And each night she's there well my heart beats faster
Deep down inside I know the best is yet to come
Oh oh gonna pick her up about a quarter to seven
I know were gonna take a little trip to heaven
And if it's love she wants then I'm gonna give her some

So this could be the night
The night I've waited for
This could be the night
I'm gonna give her all my love and more

(和訳)
                     ~初夜はワクワク~

僕たちが付き合ってきた幾度かの夜の集大成さ
僕たちが待ち受けてきた幾度かの夜の集大成さ
何かが俺に囁きかけるんだ、機は熟したんだと
僕たちがキスを交わすたびに、少しづつ間合いが長くなり
君への僕の愛も少しづつ激しさを増す
僕は火のついたダイナマイトに腰掛けてるような気分だ

だから今日が運命の夜になりそうなんだ
僕がずっと待ち続けてきたこの夜
今日が運命の夜になりそうなんだ
彼女に僕の愛とそれ以上のものを捧げるんだ

愛の行為に関していえば、彼女は生きた先生なんだ
毎夜、彼女が側にいるだけで、俺の心臓の鼓動は早くなる
心の奥底では分かってるんだ、お楽しみはこれからだっててね
オー、今夜7時15分に彼女を迎えに行くんだよ
僕たちはちょっとして天国への小旅行さ
彼女が要求するものが愛なら、彼女に僕の愛を捧げるよ

だから今日が運命の夜になりそうなんだ
僕がずっと待ち続けてきたこの夜
今日が運命の夜になりそうなんだ
彼女に僕の愛とそれ以上のものを捧げるんだ

山下達郎バージョン

ブライアン・ウィルソンバージョン


(NO.101)

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2009年4月10日 (金)

コロラド(Colorado) フライング・ブリトー・ブラザース(Flying Burrito Brothers with Rick Roberts )

知らない人ぞ知らない隠れた名曲特集③
【解説】ファイアーフォールの「ユー・アー・ザ・ウーマン」でコメントしたように、ファイアーフォールのソングライターであるリック・ロバーツのフライング・ブリトー・ブラザース時代の名曲を誰も知らない隠れた名曲として紹介。そもそもフライング・ブリトー・ブラザースは、グラム・パーソンズ在籍時代がメインで、その後のブリトーにリック・ロバーツが在籍したことは誰も知らない。しかしこのおっさんは佐藤我次郎似で、見かけは悪いが、哀愁の漂うメローでポップな歌を書く。そこそこヴォーカルもうまい。その後ソロアルバムも2枚出しているが、いまいち。やはりソングライターとしての本領を発揮したのは、ファイアフォールを結成してからだ。
さて歌詞は、かつて故郷を飛び出した男が、競争に疲れ、再び故郷に戻りたい気持ちを綴った内容だ。

                ~コロラドへの郷愁~

                         written by  Rick Roberts

ヘイ、コロラドよ、そんな昔のことじゃなかったよな
俺は旅周りの生活をするに、君のいる山を去ったんだ
今や俺はそんな競争から降りようとしている
その競争は先を急ぎ過ぎたんだ
そしてコロラドが俺の居場所だとわかっているんだ
俺は故郷に帰りたいんだ

かつて俺にも女がいたが
はるか遠くに置いてきぼりにしてしまったんだ
俺に時間さえあれば、彼女を愛することができたかもしれない
でも俺は途中で放り投げてしまった
話せば長い話になるんだが

神よ、俺は本当に本当にここにとどまりたいんだ
でも俺の彼女は、俺が出て行かねばならなかったことを分かっているんだ
自分のしでかしたことを理解するには、俺はまだ若すぎたんだ
俺は計画を立てた、でもおれは間違っていた、そう間違っていたんだ

ヘイ、コロラドよ、心変わりするのには遅すぎたよな
俺はある考えに到達したんだ。そして今俺は懸命に見つけようとしている
故郷へ帰る道を
オー、俺はずいぶん長い間ひとりぼっちだったんだ
君自身のコロラドを大事にするんだな
俺は故郷へ帰ろうと思うんだ
(NO.100)

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2009年4月 9日 (木)

ウェイト・ミニッツ(Wait A Minute)                 ハーブ・ペンダースン(Herb Pedersen)

知らない人ぞ知らない隠れた名曲特集②

Herb

【解説】知らない人ぞ知らない隠れた名曲第2段。カントリー系のシンガー・ソング・ライター、ハーブ・ペンダースンのファースト・アルバム『サウスウェスト』に入っているなかなかの名曲です。「WAIT MINIUTE」です。ハーブ・ペンダースンは、シンガーよりバックミュージシャンとしてのほうが有名です。近年はクリス・ヒルマンとデザート・ローズ・バンドも組んでいました。
さて曲はスチール・ギターのテンポの遅いスタジオバージョンより、マンドリンを使ったライヴバージョン(『Tales from Tavern Vol.1』に入っている)の方がお気に入りです。

                     ~ちょっと待った~

                                                            
By Herb Penderson

ちょっと待って
また遠くへ行っちまうって
君が口にしたのを耳にしたんだけど
考え直してよ
君の愛のない寂しい夜を過ごすなんて

俺にはできやしないよ
ツアーに出て、演奏をやって、また移動する
それって何の意味があるんだろう
彼女のために歌を歌って
また君の一言を聞かされる

ちょっと待って
また遠くへ行っちまうって
君が口にしたのを耳にしたんだけど
考え直してよ
君の愛のない寂しい夜を過ごすなんて

俺にはできやしないよ

君にとってそういう生活がずっと好都合だったのか
たとえそうであれ君は進み続けるんだろう
彼女は夜遅くに俺の処にやって来る
その時に君は彼女の一言を聞かされるのさ

ちょっと待って
また遠くへ行っちまうって
君が口にしたのを耳にしたんだけど
考え直してよ
君の愛のない寂しい夜を過ごすなんて

俺にはできやしないよ

俺は30日間、昼夜休みなく君を待ち続けているのさ
俺はしっかり頑張らなければならないね
25日経てば、また君の一言を聞かされるだろうけど

ちょっと待って
また遠くへ行っちまうって
君が口にしたのを耳にしたんだけど
考え直してよ
君の愛のない寂しい夜を過ごすなんて

俺にはできやしないよ

(NO.99)

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